2014年6月30日月曜日

外来種たちの故郷・米オクラホマ州旅行

友人らに誘われ突発的にアメリカはオクラホマ州とテキサス州へ行ってきました。
主な目的は魚釣り。

オクラホマ、テキサスの淡水域と言えば古代魚をはじめ各種淡水魚とカメの宝庫です。

オオクチバスやチャネルキャットフィッシュ、カミツキガメなど日本でもなじみになってしまっている外来種たちのネイティブな姿を見ることも個人的な楽しみの一つでした。

実際、毎日のように「あっ、お前日本で見たことあるぞ!」な生物に遭遇できました。

初日に立ち寄った釣具店にはバス、チャネルキャット、アリゲーターガーの立派な剥製が。

 

ナマズ釣りの名所らしいある川では地元民が大型のブルーキャットとチャネルキャット を爆釣!
…している隣で小ぶりなチャネルキャットの幼魚をゲット。
自然下で出会えると素直にうれしいですね。

同じ河川ではミシシッピアカミミガメにも遭遇。
「アカミミだ!」と思って近寄るとリバークーターやチズガメだったというケースも多数。
さすがオクラホマ。

カメと言えばカミツキガメにも遭遇。
「ここカミツキガメいそうだよね~。」と話しながら水辺を歩いていると本当に泳いでいるのが見えて驚愕しました。そのそばには産卵床を守るバスの姿も…。
写真は僕が帰国した後、現地に残った友人が捕獲した個体。


昼食をとったチャイニーズビュッフェではキャットフィッシュ(チャネルとは限らないけど)のフライ や


 茹でたアメリカザリガニが。
キャットフィッシュは美味いがザリガニは…。

意外にもなかなか姿を見せなかったのがブルーギル。
同行者がルアーで釣った個体。

巨大なぬいぐるみも販売されるなど、愛されてます。 

ブルーギルによく似ているけどもっと鮮やかで、鰓の後縁が伸長するロングイヤード・サンフィッシュ。


日本各地で見つかっているスポッテッドガーに、 

アリゲーターガーももちろんネイティブ!

それから…
アライグマも多数目撃。主にD.O.Rで…。
これは悲しいですね。


やはり生物は本来の生息地で、あるべき姿を見るのが気持ちいいですね。
そういえば、現地の人に「これは日本にもいるぞ」と言った時の驚いた表情が印象的でした。

2014年2月21日金曜日

アメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ) (Ictalurus punctatus)

魚類
原産地:北米
捕獲難易度:★☆☆☆☆

大きなものだと60㎝を超える。霞ケ浦水系では90cm以上のものも時折捕獲されるという。

アメリカナマズとは
このアメリカナマズ(別名チャネルキャットフィッシュ)も食用目的で日本に持ち込まれたが、
食卓の前に野外に定着してしまった外来魚の一つである。

事実、食材としてのポテンシャルはなかなか高い。
原産地の北米ではポピュラーな食用魚で、フィッシュアンドチップスなどに利用されているようだ。

餌を用いれば簡単に釣れる。ただし、暖かい時季に限る。

日本国内では爆発的に個体数が増加した霞ケ浦水系を中心に分布を拡大しており、何でも食べてしまう食性から在来種への影響が懸念されている。
 

腹を割くと、胃からはウグイやワカサギ、テナガエビといった在来種のほか、ブルーギルやアメリカザリガニなど同郷の外来種まで多様な生物が見出される。

また、ワカサギなどの漁獲対象減少はもちろんであるが、胸鰭の鋭く硬い棘(特に幼魚のものは針のように尖っている)が漁網に絡まって作業効率を著しく低下させるため、霞ケ浦の漁業者らにはオオクチバスやブルーギル以上に忌み嫌われている。

日本のナマズ(マナマズ)との違い
 

左が在来のナマズ(いわゆるマナマズ)、右がアメリカナマズ。こうして並べてみると外見は大きく異なっているのがわかる。

アメリカナマズは遊泳に特化した二叉型の尾鰭と流線型の体型を持つ。あえて在来ナマズで言えば、むしろギギに近い印象を受ける。
一方、マナマズはいかにも底生性といった体型で、各鰭もアメリカナマズに比べると貧弱だ。ちなみに髭の本数も少ない。

捕獲はエサ釣りで

アメリカナマズの捕獲は、霞ケ浦水系に限って言えば非常に容易である。
頑丈な釣り糸にエサを刺した丸セイゴ鈎やチヌ鈎を結んで水底に放り込んでおけば驚くほど簡単に釣れる。
ただし、それも春~秋口にかけての温暖な季節に限った話で、晩秋~冬季はウソのように釣れなくなってしまうので注意が必要だ。

仕掛けは一本鈎の胴突きでもキャロライナリグでもなんでもいい。
河川で狙う場合は仕掛けが流されないよう20~30号程度のオモリを用意しておこう。
逆に、それ以上のオモリでも流されるような急流はアメリカナマズもあまり好まないので、おとなしく釣りやすい淀みを探そう。


サバやサンマの切り身は食いつきも鈎持ちもよく、かつ安価なので利用しやすい。

エサは臭いの強いものならば何でもいいが、集魚効果と入手の容易さを考えるとサバやサンマなど青魚の切り身がおすすめだ。

ちなみに、イカの塩辛やよっちゃんイカ、フライドチキン、果てはグミキャンディーなどコンビニで購入できる食品でも釣果が報告されている
色々試してみても面白いかもしれない。

食べ方

導入の経緯を考えれば当然だが、清浄な環境で捕獲したものは加熱すれば食べることも可能である。

ただし、臭みが強い個体も多いので、皮をひく、牛乳や香草に浸すなど臭い消しの工夫が求められる。

皮と身の間に臭いがたまっている場合が多い。皮は問答無用で取り除いた方が良い。 

川魚の臭みを軽減するためには牛乳に浸すのが常套手段。アメリカナマズにも有効だ。 

調理法はおとなしくフライにしておくのがベスト。
臭みが不安な場合は味付けにカレー粉を使うと、さらに臭いを抑えて食べやすくなるとか。



ちなみに、残念ながらどんなに手を尽くしても臭みがとりきれないツワモノ個体も存在するようだ。
そういうのに当たってしまったら…ご愁傷様である。


そんな魚でも、二週間ほど泥抜きをしてやれば十分美味しく食べられるようになるはずなのだが、
アメリカナマズは特定外来生物に指定されている。
よって無許可での蓄養と活魚の輸送、すなわち家庭での泥抜きはNG。
絶対やらないよう気を付けよう。



2014年1月15日水曜日

コンビクトシクリッド (Amatitlania nigrofasciata)

魚類
原産地:中米
捕獲難易度:★★☆☆☆


コンビクトシクリッド(コンヴィクトシクリッドと表記されることも)は中米原産のいわゆるアメリカンシクリッドの一種である。

安価かつ丈夫で、一時期は観賞魚としてある程度の人気を誇っていた。

過去形で書いたことから察しが付くと思うが、近頃は観賞魚店でもあまり見かけなくなった。

だが、沖縄の限られた水系では未だにその顔を安定して拝めてしまう。
残念ながら。



原種は薄紺の地に暗色の帯が走った特徴的な体色なので、在来の淡水魚と見間違うことはない。


当時まだ十代。沖縄に住み始めたばかりの頃、那覇市内の水路でこの魚を見たときは「海水魚!?」と思ってしまった。

また、さらに初見の者を困惑させる白変個体も一定数存在している。



こちらは「ピンクシクリッド」と呼ばれている。
いかにも観賞魚ルートで侵入しましたいう感じである。

狭い水路であればタモ網で追い込み、広大なポイントであれば投網やもんどりなどのトラップで捕獲できる。

ただし、立ち入りと採集に許可が必要な場所もあるので注意が必要だ。

個体数は基本的にそこまで少なくないが、分布が局所的であることと厳冬後は大きく減少することがネックとなる。


ちなみに僕は捕獲した個体を飼育したことがあるのだが、同居魚を攻撃しまくって手を焼いた。
というか即刻隔離せざるを得なくなった。
観賞魚として人気がなくなった原因もこの辺にあるのかも。

2013年11月12日火曜日

沖縄外来種事情 2013年秋

10月、11月と月をまたいで沖縄へ行ってきました。

用事の合間にフィールドへ出ると、馴染みの外来種の姿が…。

まずは近頃にわかに注目を集めはじめている沖縄プレコことマダラロリカリアを捕食。

 某所のコンヴィクトシクリッドは一時ほとんど姿を消していたのに、久しぶりに覗いてみると個体数がリバウンドしていました…。



「ピンクシクリッド」の名で流通する白変個体(でいいのかな?)もちらほら。 



毎回食ってやろうと思うんだけど、どうしても踏み切れないアフリカマイマイ!


と、その天敵として導入されたけど在来陸貝ばっかり食べやがるニューギニアヤリガタウズムシ。



あとガメラ。



沖縄へ観光へ行く際は、海ばかりでなく陸や河川の生き物にも気を配ると色々ネガティブな発見がありますよ。
せっかくの旅行でそんな発見したくないと思いますが…。

2013年10月15日火曜日

外来魚料理

これまで色々な外来魚を捕獲して試食してきた。

元々食用目的で持ち込まれた種が多いので、たいていどれもそこそこ美味しい。
違うのもいるけれど…。



カムルチーは

ムニエルで美味しくいただいた。

ブラックバスことオオクチバスは

姿揚げのあんかけがベストだった。


ソウギョも

現地流に無難なあんかけにしてGood。
姿揚げじゃなかったけどね。


同じく四大家魚の一角ハクレンは

皮を剥けば臭みも少なくてそこそこ美味しかった。


アメリカナマズは

フライにするといいおかずになった。
この辺りで「皮を剥く+油で揚げる」という外来魚鉄板攻略法を身に付ける。


タウナギを

中華風の麺料理にしたことで、外来魚の調理は原産地に倣うべしという教訓を得た。


ティラピアは

いろんな意味で扱いやすかったねー。楽だった。
それにひきかえ…


プレコことマダラロリカリアは

下ごしらえから大変だった!
現地流にペイシアーダという料理にすると、多少臭う以外はそこそこいける味にはなった。
だがあの労力を考えるとまた食べようとは思いにくい…。


アリゲーターガーは




丸焼きにすると皮がズルッと剥けて面白かった。
そして味はほぼ鳥類の肉になってしまった。


こうして並べると色々食べてきてるな…。
まるでゲテモノ食いが趣味の人みたいでなんか嫌だな…。

美味しい美味しくないは別として、今ではどれもとても良い思い出です。

2013年9月17日火曜日

タウナギ (Monopterus albus)

魚類
原産地:東南アジア、東アジア
捕獲難易度:★★☆☆☆



田鰻と書いてタウナギである。
魚類ではあるがウナギとは縁もゆかりも無い。

中国・台湾ではごく一般的な食用魚となっている。

日本本土のタウナギは外来種であろうと言われているが、移入経路と時期は明らかでないようだ

なお、琉球列島産の個体群は産卵生態も大きく異なり(外国産は口内保育で琉球産は産みっぱなし)、
近年のゲノム解析による研究ではついに在来のものであることが明らかになっている

一説では朝鮮半島から奈良へ持ち込まれたのが本土産個体群の起源とも言われており、
それを裏付けるかのように奈良県を中心とした関西地方に多い。
田んぼにもいるが、その周囲の用水路を回った方が見つけやすいし捕りやすい。 

捕獲は非常に簡単である。
まず夜間に生息地の田園地帯へ出向き、用水路をライトで照らして回る。
水深5~20cm程度で流れの緩い場所に多く、底に這いつくばっているので網で掬うだけである。

ライトで照らそうが至近距離まで近づこうが逃げないほどどんくさい。
なので見つけることができれば捕まえたも同然である。



しかしこのタウナギ、つくづく常識知らずな魚である。
ヒレがほぼ無い上に、



鰓も一見どうなっているのか分からない。
しかも空気呼吸が可能で泳ぎが下手くそ。
小走りで追いつける川魚は初めて見た。

ちなみに前述の通り小さな網があれば楽々捕まえられるが、もっと工夫して捕まえたいという酔狂な方は釣りでも狙える。ただし見釣りだが。

水の振動に敏感に反応するので、エサは動けば何でもいい。
死んだエサでも眼の前で動かせば即食いつく。なんならルアーでもいい。

極論を言うとこんな仕掛けでも釣れる。



指サックは怪我防止のため。タウナギは意外と口が小さいのでこの写真よりもハリは小さい方がよい。

指先に釣りバリを装着し、タウナギの眼前でちょこちょこと動かしてやるのだ。
すると指をエサだと思って食いついてくるので、上手くハリを咥えてくれればそのまま釣り上げられる。


 上手くいくとこんな感じで釣れる。

ただし、やや難易度が高いのであくまで物好き向け。
言うまでもなく、普通に掬うかエサで釣った方が100倍手っ取り早い。



空気呼吸ができずに溺れ死んでしまうので、活かして持ち帰る場合は容器に水を入れすぎないこと。

原産地では重用されているだけあって、食べても美味い。
身がプリプリしていて、中華風の炒め物や中華餡の具にマッチする。

ただし、残念ながら食感が違いすぎてウナギの代用にはならないようだ…。



身が赤黒いのは少々ショッキングかも。

なお、捕獲はとても簡単だが居場所を見極めるのに若干コツがいるので色をつけて★2つにしておく。